紅茶により深く興味を持って貰う為に、紅茶業界に携わる方や紅茶の資格者へテイエールがインタビューする形で行う紅茶談話。第一回目はテイエール取締役社長と共に輸入食品の黎明期を支えた(有)ボーアンドボン取締役社長前田光弘さんです。テイエール取締役と当時の思い出を交えて語って頂きました。

テイエール「前田さんが紅茶(業界)に興味を持ったきっかけは何だったのですか??」

前田社長「そうですね、私は富永貿易会社という貿易商社に入社しまして、当時はまだまだ輸入食品や輸入ものの紅茶は少なく珍しかった時代にそういった商材を扱う機会が多くありました」

前田社長「輸入食品は戦後のいわゆる【アメ横】からマーケットが発展していったという歴史もあって」

テイエール「そうですよね。私もテイエールの前身の頃、横浜山手地区には外国人の方が多く住んでいらして、使いっ走りでアメ横に食材を調達しに行った思いでがあります。戦後の混沌とした時代でしたが活気があり圧倒された記憶があります。良くも悪くも(笑)」

前田社長「(笑)そうですね。日本が高度経済期に入り、輸入食品もどんどん注目されるようになっていった。紅茶の商材もそこから広がりをみせていきました。」

テイエール「フォートナム・メイスンやフォションといったヨーロッパの紅茶ブランドは今では考えられないくらい、飛躍的に日本でも広まっていった印象がありますね。」

前田社長「そうですね。華やかな一時代を築いたという。テイエールさんも私も販売を担う側として展望を感じ、一所懸命お客様に届けていたんじゃないかと思います。」

テイエール「紅茶の魅力って様々だとは思うのですが、私は食生活の中での【癒し】【安らぎ】これがキーワードとして一つあるんじゃないかと」

前田社長「ええ。人々が紅茶を飲んで【リラックス】できるという側面は非常にあると思います。私は実体験としてですが、幼い頃から紅茶を飲み続けることで自身のカラダの【健康】に役立っているのではないかと思います。」

テイエール「我々がまだ元気で仕事させて貰っているのが証拠ですね(笑)」

前田社長「(笑)そうです。もちろん、高齢化社会の現在【健康】に対しての関心はとても高い。今までは紅茶はどこか高貴なイメージがあった。しかし、今後は紅茶が健康に寄与するものであるというところに注目してもらいたいですね。」

テイエール「その通りですね。紅茶に含まれる成分には抗酸化作用、殺菌作用と人のカラダのバランスを整える作用がたくさんありますし、継続は力ないではないですが、飲み続けることによって健康に与える影響は大きいです。」

前田社長「紅茶は食後のデザートと一緒に頂くイメージがありますが、実は食事との食べ合わせも非常に良いんです。」

テイエール「そう。おにぎりや和食にも合う。中華料理など油が多いものは口の中をさっぱりさせてくれる。」

前田社長「カレーにもスパイスの組み合わせで様々なバリエーションがありますが、紅茶もあらゆる料理のバリエーションに対応出来るのではないかと思いますよ。食材としての使用も含めて。」

テイエール「そうですね。締めの飲み物としても良いですね。」

前田社長「スリランカのオーソドックスな紅茶は初心者の方でも飲み易いと思います。私はアールグレイやミルクティーを気分によって飲み分けています。」

テイエール「私はダージリンのセカンドフラッシュ、夏摘みがおすすめですね。少し贅沢にアイスティーにして頂くと絶品です。」

前田社長「あと、今はアフリカのケニア紅茶にとても注目しています。ケニア紅茶はブレンダーの評価も高いですし、生産量もとても伸びて来ている。飽きの来ない味わいは日常のお茶として楽しで頂けるのではないでしょうか。」

テイエール「ケニア紅茶は主にイギリスの紅茶市場で流通している印象がありますが、水質の違いで味わいが変わったりするのでしょうか??」

前田社長「確かにイギリスはストロングな紅茶の味わいを求めますが、ケニア紅茶は日本の水質で抽出するととてもマイルドな味わいになります。」

テイエール「日本人の方の味覚にも合っているということなのですね。」

前田社長「昔のティーカップで優雅に紅茶を楽しむ、というよりかは【マグカップ】で【気軽に飲む】といったような日常でこそ紅茶を楽しんでもらいたいと思います。」

テイエール「そうですね。敷居が高いようには感じますが決してそんなことはなく、ライフスタイルに合わせて様々な楽しみ方が出来るのが紅茶の最大の魅力です。」

前田社長「より美味しいものをシンプルに。そういった提案を今後もしていきたいと思います。」

テイエール「今日は有難うございました。」

前田社長「有難うございました。」